日本比較文学会東北支部のページ

日本比較文学会の東北支部活動について情報発信して参ります。

2014-12-20から1日間の記事一覧

[チラシ]第4回比較文学研究会

[ワークショップ]報告③

徳川夢声の「軟尖」—1930 年代ユーモア小説の一側面 成田雄太(東北大学非常勤) 1930 年代の日本においてユーモア小説は、『ユーモアクラブ』などの雑誌の創刊(春陽堂、1937 年)、『現代ユーモア小説全集』(アトリエ社、1935-36 年)のような全集本の刊…

[ワークショップ]報告②

虚無的な「笑い」:愛と憎しみの双面神 村田裕和(北海道教育大学旭川校) アナキズム詩人萩原恭次郎の詩集『死刑宣告』(1925 年)の中の代表作「日比谷」では、一人の男が「虚無な笑ひ」を浮かべながら高層ビルの谷間を「永劫の埋没」へと進んでいく。同詩…

[ワークショップ]報告①

笑う身体の誕生 ―パラッツェスキ初期詩作品読解― 石田聖子(東京外国語大学リサーチフェロー) 本発表は、20 世紀初頭イタリアで浮上した笑い認識を、身体をめぐる文学表象との関連に着目しつつ考察するものである。分析の主な対象とするテクストは、アルド…

[ワークショップ 「笑い」]企画の趣旨

コーディネーター・司会 森田直子(東北大学) 洋の東西を問わず、笑いや滑稽、風刺を意図した文学ジャンルは古来一定の存在感を持ってきた。受容者の笑いであれ、作中世界あるいは語り手の笑いであれ、笑う人とその周囲にもたらされる力(現実をいったん超…

[研究発表]要旨④

詩の生成 ―ポーリーヌ・メアリ・ターン「コブレンツの思い出」をめぐって― 中島淑恵(富山大学) フランス国立図書館には、ポーリーヌ・メアリ・ターン(ルネ・ヴィヴィアンの本名)の少女時代の手稿が複数残されている。そのうち、16 歳のターンが創作ノー…

[研究発表]要旨③

恐怖の詩学:田村隆一とW.H.オーデンの比較研究 陳セン(北海道大学大学院) 第二次世界大戦後成立した『荒地』派グループは英米詩人、特に、T・S・エリオットからの影響が定説のように語られてきた。しかしながら、人間の本質的な不安、ないし恐怖に深い関…

[研究発表]要旨②

太宰治のチェーホフ受容 ―「火の鳥」を例として― 唐雪(北海道大学大学院) 太宰治におけるチェーホフ受容はこれまで主に『斜陽』と『桜の園』の関連性を中心に論じられてきた。未完の長編小説「火の鳥」(『愛と美について』1939・4、竹村書房)について、…

[研究発表]要旨①

ミレナ・イェセンスカーの西洋諸国観 ―1920 年代に書かれたモード記事を通して― 半田 幸子(東北大学大学院) 本発表の目的は、戦間期チェコで活躍したジャーナリスト、ミレナ・イェセンスカー(Milena Jesenská,1896-1944、以下ミレナと呼ぶ 。)の1920 年…

第4回比較文学研究会のお知らせ

研究会のご案内です。 日本比較文学会北海道支部・東北支部共催 第4回比較文学研究会を開催致します。 皆様ふるってご参加ください。 (一般来聴歓迎) 記 ・日時 2015年3月28日(土)10:30~17:30 ・場所 東北大学片平キャンパスさくらホール 会場アクセス…