日本比較文学会東北支部のページ

日本比較文学会の東北支部活動について情報発信して参ります。

[研究発表]要旨④

山崎義光(秋田大学) 報道の時代のなかの島木健作『満洲紀行』 島木健作『満洲紀行』(創元社、1940)は満洲開拓地の実状見聞にもとづいたルポルタージュ的エッセイ集である。14のエッセイと1つの小説、30葉の写真から成る。本書の特質が見聞のリアリズムに…

[研究発表]要旨③

矢島真澄美(東北学院大学) 写真家フェリス・ベアトの風景写真とピクチャレスク 1863年に来日したイタリア系英国人写真家フェリス・ベアト(Felice Beato, 1832–1909)は、日本の風景や風俗を数多く撮影し、その後の来日外国人職業写真家たちの先駆けとなった…

[研究発表]要旨②

髙畑早希(名古屋大学大学院) 大庭みな子「火草」・「トーテムの海辺」論 ――自然や民話と交感して物語る女性像をめぐって 1970年前後の日本では、ディスカバー・ジャパン・キャンペーンの一環として、雑誌『an・an』に「民話の旅」が特集されるなど、民話を…

[研究発表]要旨①

賈戈輝(筑波大学大学院) 牛島春子〈開拓文学〉からみる農民への眼差し 作家・牛島春子(1913〜2002)は、1936年から1946年まで、「満洲国」即ち中国の東北地方に足掛け十年間住んでいた。本発表では、牛島の「満洲」作品のうち唯一の〈開拓文学〉といえる作…

日本比較文学会2020年度東北大会のご案内

本年度東北大会のご案内です。 日本比較文学会2020年度東北大会を下記の要領で開催致します。 なお今大会はオンラインを併用する予定です。 皆様どうぞご参加ください。(一般来聴歓迎) 記 ・日時 2020年11月29日(日)13:00~ ・場所 岩手県盛岡市 マリオ…

[書籍紹介]日本比較文学会東北支部編『問題としての「アメリカ」 比較文学・比較文化の視点から』

日本比較文学会東北支部編による『問題としてのアメリカ 比較文学・比較文化の視点から』(晃洋書房、2020年8月10日)がこのたび刊行されました。 2015年から支部研究会で開催してきた連続特集テーマ「アメリカ」の企画の書籍化です。支部活動での研究成果を…

【お知らせ】支部役員会の開催について

日本比較文学会東北支部役員会を下記の要領で開催いたします。 万障お繰り合わせの上ご出席下さいますよう、お願い申し上げます。 1 日時 8月1日(土)、14:00-15:00 2 開催方法 Web会議(アドレスは別途連絡) *なお、Web会議への参加が難しい方は、東北…

[書籍紹介] 秋草俊一郎『「世界文学」はつくられる 1827-2020』

書籍情報のご紹介です。 日本比較文学会2019年度東北大会の特集シンポジウム「言語の選択と文学の流通」でご講演いただいた秋草俊一郎氏のご著書が刊行されました。 秋草俊一郎氏『「世界文学」はつくられる 1827-2020』(東京大学出版会、2020年6月26日) w…

[支部会員書籍情報]日本比較文学会東北支部編『問題としての「アメリカ」 比較文学・比較文化の視点から』

来月に刊行予定の東北支部からの著作をご紹介致します。 日本比較文学会東北支部編『問題としてのアメリカ 比較文学・比較文化の視点から』(晃洋書房、2020年8月10日) 2015年から支部研究会で開催してきた連続特集テーマ「アメリカ」の企画が、書籍として…

【重要なお知らせ】第22回比較文学研究会中止のお知らせ

2020年7月25日(土)午後、東北大学大学院情報科学研究科にて開催予定の第22回比較文学研究会を中止することにいたしました。 東北をはじめ全国的に新型コロナウイルス感染の広がりは比較的抑えられておりますものの、今後の状況がどうなるかは到底予断を許…

【情報提供】世界文学/比較文学の公募について(早稲田大学文学学術院)

本学会宛に下記公募情報が届きました。 事務局本部より支部のウエブページ等で周知してほしいとの依頼がありましたので、以下のようにお知らせ致します。 ================================ ・応募先 :早稲田大学文学学術…

【重要なお知らせ】今年度の東北支部の活動について

今後の支部活動について事務局より重要なお知らせです。 ============================== 新型コロナウイルスの感染拡大により、生活の面でも研究や教育の面でも、大きな影響が出ていることと存じます。心よりお見舞い申し上…

【重要なお知らせ】日本比較文学会第82回全国大会(5月30〜31日)中止のお知らせ

2020年5月30~31日に早稲田大学で開催予定だった第82回全国大会ですが、 新型コロナウイルスの感染拡大に鑑みて、中止となることが決定いたしました。 学会HPにも、中止のお知らせとともに会長からの告知文が掲載されたところです。 http://www.nihon-hikaku…

[重要なお知らせ]第21回比較文学研究会の延期(または中止)について

3月28日(土)に盛岡市で開催予定でした第21回比較文学研究会につきまして、 新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、延期(または中止)することといたします。 今後の開催については、詳細が決まり次第、あらためてご案内させていただきます。 ご迷…

[要旨⑤]

1960年前後の〈東北〉表象と石坂洋次郎編『津軽』 森岡卓司(山形大学) 石坂洋次郎編『津軽 〈詩・文・写真集〉』(新潮社 1963)は、石坂、高木恭造、小島一郎の既発表作を改めて編集したものである。高橋しげみ(「北を撮る―小島一郎論」、『小島一郎写真…

[要旨④]

島木健作『満洲紀行』と渡辺勉の報道写真 山崎義光(秋田大学) 島木健作『満洲紀行』(創元社、1940)は満洲開拓地の実状見聞にもとづいたエッセイ集である。本書の特質が見聞のリアリズムによる批評性にあることについて拙論「島木健作の地方表象」(『一…

[要旨③]

写真家ポール・ストランドの作品に見る異文化表象 矢島真澄美(東北学院大学) 写真家ポール・ストランド(Paul Strand 1890年−1976年)は、1900年代のアメリカで、「ダイレクト」と称されるほどまっすぐに被写体と対峙し、彼独自のストレート・フォトグラフィ…

[要旨②]

大庭みな子『浦島草』論―女たちの語る「戦後の民話」をめぐって― 髙畑早希(名古屋大学大学院) 1976年の日本を舞台とする『浦島草』は、複数の女性たちが、アメリカから帰国した主人公の雪枝へ向けて、自分たちの戦後の記憶を語る物語である。被爆や障害、…

[要旨①]

牛島春子「祝といふ男」―植民地主義における浪漫精神の表現 賈戈輝(筑波大学大学院研究生) 作家・牛島春子(1913〜2002)は、1936年から1946年まで、「満洲国」即ち中国の東北地方に足掛け十年間住んでいた。本発表では、牛島の「満洲」作品のうち最も注目を…

日本比較文学会東北支部 第21回比較文学研究会についてのお知らせ(開催検討中)

第21回比較文学研究会についてのお知らせです。 来る3月28日(土)に予定されております日本比較文学会東北支部第21回比較文学研究会につきまして、新型コロナウイルス感染が広がりつつある現状を考慮し、開催の可否について現在慎重に検討を行っております…

日本比較文学会東北支部 第21回研究会 発表者募集のお知らせ

日本比較文学会東北支部 第21回研究会の発表者を募集します。 次回の研究会は、2020年3月28日(土)に岩手県盛岡市にて開催いたします。 発表をご希望の方は、2月7日までにタイトルと要旨(400字程度)を添えて事務局(右上プロフィール欄)までお問い合わせ…

[特集 シンポジウム]言語の選択と文学の流通

講演 澤 正宏氏(福島大学名誉教授) 講演 秋草 俊一郎氏(日本大学) 報告 高橋 由貴(福島大学) 司会 佐野 正人(東北大学) 2000年代より英語圏を中心に、文学の生成・流通を世界的な視座の下で捉える「世界文学」という概念が定着しつつある。国家や民…

[発表要旨]

夏目漱石のテオフィル・ゴーティエ受容 ―ラフカディオ・ハーンを媒介項として― 中島 淑恵(富山大学) 漱石文庫には、ゴーティエの作品の英訳が3種類収蔵されている。このうち1冊は、ハーン訳による「死霊の恋」、「ミイラの足」「カンダレウス王」が収めら…

日本比較文学会2019年度東北大会のご案内

本年度東北大会のご案内です。 日本比較文学会2019年度東北大会を下記の要領で開催致します。 皆様ふるってご参加ください。(一般来聴歓迎) 記 ・日時 2019年11月16日(土)13:30~ ・場所 福島大学 M棟3階 AV教室 交通アクセス|福島大学 キャンパスマ…

日本比較文学会2019年度東北大会 発表者募集のお知らせ

日本比較文学会2019年度東北大会を11月16日(土)午後、福島大学M棟3階AV教室において開催いたします。つきましては研究発表の募集を行いますので、題目(仮題でも可)と要旨(400字程度)を添えて、下記の支部事務局までお申し込み下さい。奮ってご応募…

[チラシ]

*本研究会は東北大学大学院情報科学研究科との共催です

[研究発表]要旨②

「アメリカ」を書き直す ―一九三〇年前後の川端康成・再考― 仁平 政人(東北大学) 川端康成が文壇に登場した一九二〇年代中盤から三〇年頃にかけては、「アメリカニズム」が多様な含意を帯びつつ社会的・文化的に大きなトピックとなった時代であった。そう…

[研究発表]要旨①

ポンティングの見た日本人 ―1900年代に撮影された肖像写真における表現とその意図― 矢島 真澄美(東北学院大学) 英国人写真家ハーバート・ジョージ・ポンティング(Herbert George Ponting 1870–1935)は、1901年から1906年までの間に幾度も日本を訪れ、およ…

日本比較文学会東北支部 第20回比較文学研究会(東北大学大学院情報研究科共催)のお知らせ

研究会のご案内です。 第20回比較文学研究会を下記の要領で開催致します。 皆様ふるってご参加ください。(一般来聴歓迎) *なお、本研究会は東北大学大学院情報研究科との共催です。 記 ・日時 2019年7月20日(土)15:30~ *受付開始15:00〜 ・場所 東北…