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[書籍紹介]日本比較文学会東北支部編『問題としての「アメリカ」 比較文学・比較文化の視点から』

日本比較文学会東北支部編による『問題としてのアメリカ 比較文学比較文化の視点から』(晃洋書房、2020年8月10日)がこのたび刊行されました。

 

2015年から支部研究会で開催してきた連続特集テーマ「アメリカ」の企画の書籍化です。支部活動での研究成果をこの機会にご高覧いただけばと思います。

 

なお、東北支部会員のみなさまには、一冊ずつお手許にお届け致しました。なお、書籍代は伊藤豊氏・森岡卓司氏の両編者に対して山形大学の出版助成によるものです。両先生、ご尽力ありがとうございました。郵送料は支部会計より支出しています。

宜しくお願い申し上げます。

 

     ◆◇◆目 次◇◆◇

はじめに                      森田直子

第Ⅰ部 日本文化における「アメリカ」

 

第1章 川端康成伊豆の踊子』とThe Izu Dancer
 ――アメリカ冷戦期文化政策と翻訳された自然――   江口真規


第2章 民主主義とエマソン
 ――高木八尺におけるアメリカ言説のアイロニー―― 小林竜一

 
第3章 大衆社会の「美」に逆らうもの  
 ――三島由紀夫の批評的創造――          山﨑義光


第4章 村上春樹の『地獄の黙示録』受容とヴェトナム戦争   
 ――エッセイ『同時代としてのアメリカ』から小説「午後の最後の芝生」へ――                            高橋由貴
                         
第5章 ふたつの名前を持つ映画について
 ――谷崎潤一郎「人面疽」論――          森岡卓司


第6章 「アメリカ」を書き直す 
 ――川端康成の1930年前後をめぐって――      仁平政人

 

 第Ⅱ部 アメリカ言説の諸相

第7章 親愛なるアメリカの不在
 ――ロシア語亡命詩人ブロツキーの詩学・世界図―― 中村唯史


第8章 ポストコロニアルアメリカ表象へ
 ――韓国における〈戦後〉のアメリカ表象をめぐって―― 佐野正人


第9章 ゾンビ
 ――アポカリプス的世界観から生み出される未来への希望―― 梁 姫淑

第10章 司馬遼太郎が見たアメリ
 ――比較文化心理学・文化心理学・異文化マネジメントの観点から――                                    金子 淳   
                                   
第11章 江藤淳の〈反米〉と「私」
 ――『アメリカと私』再読――          塩谷昌弘

 

第12章 反米主義  
 ――「感情のうねり」をめぐる私考――      伊藤 豊
 

あとがき ――「アメリカ」という問題群――    伊藤 豊・森岡卓司

 

 

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