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[支部会員書籍紹介④]許時嘉著『明治日本の文明言説とその変容』

許時嘉著『明治日本の文明言説とその変容』(日本経済評論社、2014年11月)

書籍情報

www.nikkeihyo.co.jp

 

凡例 
序章 近代東アジアにおける〈文明〉概念の錯綜
Ⅰ 明治期の文明理念の諸相
 第1章 国家主義路線の文明観
 第2章 反政府的文明言説の諸相
Ⅱ 膨脹と文明化の欲望
 第3章 アジアを文明化する使命感

     ―志賀重昂内藤湖南国粋主義
 第4章 植民地の文明化作業とその矛盾

     ―後藤新平とその周辺―
 第5章 台湾人紳士の「文明」への対応

     ―『漢文台湾日日新報』の記事を中心に―
Ⅲ 帝国-植民地体制における〈文〉の意識と〈文明〉認識の融合と拮抗
 第6章 植民地台湾における〈文〉と〈文明〉の乖離

     ―1900年「揚文会」を中心に―
 第7章 近代文体の形成における「伝統的」文体の変容

     ―漢詩文の自己相対化と再生―
結び

 

明治日本のアジア進出と植民地支配について精力的に論文を発表されてきた許時嘉氏の単著が刊行されました。