日本比較文学会東北支部のページ

日本比較文学会の東北支部活動について情報発信して参ります。

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

[事務局よりお知らせ]

・大会に先立って、11時40分より、同会場にて役員会を開催致します。役員のみなさまはどうぞご参集ください。議題は別途お送り致します。 ・大会終了後、懇親会を開催致します。会場準備の都合もございますので、ご出席いただけます方は、10/24(金)までに…

[特集研究発表]要旨②

批評の悲劇/悲劇の批評 ――吉本隆明『悲劇の解読』を読む―― 塩谷昌弘(盛岡大学) 1979 年に刊行された吉本隆明の『悲劇の解読』は「批評の悲劇」を語ることから始められている。そこで吉本は批評言語が「自覚的に死につつある言葉」であると述べている。吉…

[特集研究発表]要旨①

悲劇とは何か ――二つのロミオとジュリエットの物語をめぐって―― 田中一隆(弘前大学) よく知られているように、シェイクスピアの作品の多くには、いわゆる種本(材源)が存在する。『ロミオとジュリエット』の場合も例外ではなく、種々の材源が指摘されてい…

[講演]要旨

悲劇の座標軸 加藤行夫(筑波大学教授) われわれが日常生活において「悲劇的」ということばを使うとき、それはどのような感情を表わして言っているのだろうか。現実に起こる悲惨な「悲劇」と文学作品の感動的な「悲劇」とはどう違うのか。ニーチェの論ずる…

[特集]趣意文

「悲劇」再考 仁平政人(弘前大学) 「悲劇」という言葉は、多くは十分な定義を欠いたまま、実に多様な文脈で用いられ続けている。その傍らで、ジャンルとしての「悲劇」を正面から論じる試みは今日では乏しく、それを「時代遅れの主題」のように見なす傾向…

[研究発表]要旨③

ヒトラーとピブーン、2 つの大国化主義 渡辺将尚(山形大学) 第2 次大戦前から戦中および戦後、計16 年にわたってタイの首相を務めたピブーン(1897〜1964)は、反対する勢力には粛清も辞さない独裁的な政治手法から、しばしばヒトラーに類する者として取り上…

[研究発表]要旨②

新天地における詩料への欲望——明治期の海外漢詩創作をめぐって―― 許時嘉(山形大学) 漢詩文リテラシーは1880年代から、日本帝国主義のアジア進出に伴う海外雄飛思想の影響下で、前近代の知を基盤とする知識人たちのアジア進出の一翼を担い、現地で新たな漢…

[研究発表]要旨①

強調記号使用による注意喚起作用の分析をめぐって――夏目漱石『心』のMeredith McKinney 訳版の状況から―― 徳永光展(福岡工業大学) 夏目漱石の代表作である『心』(1914)には、佐藤いね子(1941/後の近藤いね子)、Edwin McCellan(1957)、Meredith McKi…

日本比較文学会2014 年度東北大会のご案内

2014 年度東北大会のご案内です。 日本比較文学会2014 年度東北大会を下記の要領で開催致します。 皆様ふるってご参加ください。(一般来聴歓迎) 記 ・日時 2014年11月1日(土)13:00~ ・場所 弘前大学教育学部棟1階大教室(弘前市) (会場アクセス→キャ…