日本比較文学研究会東北支部 第18回比較文学研究会(東北大学大学院情報研究科共催)のお知らせ
研究会のご案内です。
第18回比較文学研究会を下記の要領で開催致します。
皆様ふるってご参加ください。(一般来聴歓迎)
*なお、本研究会は東北大学大学院情報研究科との共催です。
記
・日時 2018年7月28日(土)14:30~16:40 *受付開始14:00〜
仙台市地下鉄東西線八木山動物公園方面 「青葉山駅」下車・徒歩1分
▼会場アクセス→https://www.is.tohoku.ac.jp/jp/introduction/access.html
・プログラム
[開 会 の 辞] 東北支部長 森田 直子
[研 究 発 表]
・被植民者からみた排日移民法 ―台湾民報を中心に― 許 時 嘉
(司会 伊藤 豊)
[講 演]
・写真言説へのアプローチ ―比較文学としての写真研究― 佐々木 悠介
(コメンテーター 矢島 真澄美)
[懇親会]
*研究発表終了後、同研究棟3階小講義室にて懇親会を予定しております。
第18回比較文学研究会発表者募集のお知らせ
[支部会員書籍情報]江口真規著『日本近現代文学における羊の表象 漱石から春樹まで The Representation of Sheep in Modern Japanese Literature』
・江口真規著『日本近現代文学における羊の表象 漱石から春樹まで The Representation of Sheep in Modern Japanese Literature』、彩流社、2018年1月
・書籍情報 日本近現代文学における羊の表象 | 彩流社
【本書目次】
序章
第1章 夏目漱石『三四郎』―「迷羊」の起源とその解釈
第2章 江馬修『羊の怒る時』―関東大震災の怒れる民衆
第3章 らしゃめんの変容―唐人お吉物語から「人間の羊」まで
第4章 安部公房の植民地経験と羊―満洲の緬羊政策と牧歌的風景の構築
第5章 村上春樹『羊をめぐる冒険』―「迷羊」の継承と羊に取り憑かれた者たち
終章
東北支部会員である江口真規氏の単著が刊行されました。夏目漱石、江馬修、安部公房、大江健三郎、村上春樹といった日本近代文学を「羊」の表象に着目して論じる、アニマル・スタディーズとしてもエコ・クリティシズムとしても興味深い好著です。
第17回比較文学研究会(読書会)趣旨文
報告
仁平政人「趣味の旅行」、その多様性と葛藤―『旅行のモダニズム』をひらく」
趣旨 (司会・文責 佐藤伸宏)
今回の日本比較文学会東北支部主催比較文学研究会は、昨年度に引き続き読書会の形式で開催します。支部役員会の協議により、読書会の対象として赤井正二氏の著書『旅行のモダニズム 大正昭和前期の社会文化変動』(ナカニシヤ出版、2016・12)を取り上げることになりました。同書は、思想史・社会学を専門とする立場から、近代日本の旅行文化の構築について、社会や文化、メディアや制度等の多様な観点をとおして考察を加えた成果ですが、もとより旅行は洋の東西、時代の新古を問わず文学が描き続けてきたテーマに他なりません。この読書会は、同書の議論を発端として、旅行をめぐる諸問題について文学の側から様々に捉え直し、自由に語り直すことを意図しています。読書会の構成としては、発題者からの問題提起と参加者による自由な意見交換によって全体を構成する予定です。発題者は仁平政人さんにお引き受けいただいております。
仁平さんには、本書の内容を幾つかの章に力点を置く形で簡略に整理しながら、(1)川端康成における「旅」の問題の読み直し、(2)『旅行のモダニズム』では取り上げられない高度経済成長期における「日本再発見」の文脈と旅行メディアおよび文学者との関連、という2点に結び付ける形で、同書の議論を緩やかに開いていただく予定です。その後、会場全体での意見交換、討議に入ることにいたします。東北支部の企画にふさわしく、参加者全員にご発言いただけるような、自由で活発な議論の場といたしたく考えております。
『旅行のモダニズム』と題された書籍を読みながら、古今東西の文学と旅に関わる種々の問題について改めて考える機会となれば幸いです。
日本比較文学会 第17回比較文学研究会(読書会)のお知らせ
下記の要領で比較文学研究会を開催いたします。詳細については後ほど告知いたしますが、支部会員のみなさまの多くのご参加をお待ち申し上げております。
記
日 時: 2018年3月24日(土)
15:00〜
会 場: 東北大学文学研究科(文学部棟)3階 中会議室
*右サイトのC13の建物です→案内図 | 東北大学文学部・文学研究科
テキスト: 赤井正二著『旅行のモダニズム 大正昭和前期の社会変動』(ナカニシヤ出版)