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[支部会員書籍情報]江口真規著『日本近現代文学における羊の表象 漱石から春樹まで The Representation of Sheep in Modern Japanese Literature』

・江口真規著『日本近現代文学における羊の表象 漱石から春樹まで The Representation of Sheep in Modern Japanese Literature』、彩流社、2018年1月

・書籍情報 日本近現代文学における羊の表象 | 彩流社

 

【本書目次】

序章
第1章  夏目漱石三四郎』―「迷羊」の起源とその解釈
第2章  江馬修『羊の怒る時』―関東大震災の怒れる民衆
第3章  らしゃめんの変容―唐人お吉物語から「人間の羊」まで
第4章  安部公房の植民地経験と羊―満洲の緬羊政策と牧歌的風景の構築
第5章  村上春樹羊をめぐる冒険』―「迷羊」の継承と羊に取り憑かれた者たち
終章

東北支部会員である江口真規氏の単著が刊行されました。夏目漱石、江馬修、安部公房大江健三郎村上春樹といった日本近代文学を「羊」の表象に着目して論じる、アニマル・スタディーズとしてもエコ・クリティシズムとしても興味深い好著です。